『自然習得』とは、
「ことばを環境の中で、勉強をせずに、自然に習得できる」ことを指します。
勉強をして、
ことばを話せるようになった赤ちゃんはいません。
家族が愛情を持って、話しかけてもらうのを聞きながら、その言語の音に浸り、体に「ことば」がたまり、アウトプットされて、ことばが話せるようになっていきます。
母語の自然習得のプロセス
①最初は何語か区別がつくようになる
②語尾や、繰り返し聞こえる音が引っかかるようになる
③意味がわからないうちが、体に音をためる時期~型認識の時期~
④動作、ことば、表情、全て体全身を使って真似をする
④意味がわかるようになって、ことばがわかると、自分の言葉(母語)として使うようになる
⑤意味がわかると、音が体にあるので、自然と読めるようになる。
人間なら誰でも、このプロセスで話せるようになってきました。
だから、ことばが話せない!という人はいないはずです。誰だって、できる方法です。
人間のDNAに組み込まれている言葉を話すプロセスですが、大人は頭が固くなってきているので、柔らかくすることが必要。子ども達は日本語の自然習得の真っ最中なので、難なく受け入れてしまい、あっという間に多言語を言うようになります。始めたばかりの子どもは、これは英語、○○語と区別することなく、音楽のようにリズムを楽しむ感覚で捉えています。
母語の自然習得のプロセス
聞く→真似→話す→読む→書く
勉強のプロセス
書く→読む→ 真似→話す→聞く
母語の自然習得のプロセスと、勉強では、プロセスが全く逆なのですね。だから努力と才能が必要となります。
コツコツ努力することが苦手な私には、子育てしながら、勉強は無理。ましてや、4人の子ども達の勉強を見るのは、大変!
勉強をさせるのも、無理。
無理のない方法を選ばざるを得ませんでした。
マルチリンガルになるには、この自然習得だと、何語でも、何か国語でも楽に習得できるのです。
※「マルチリンガルになるには~入門編」をご覧ください。