マルチリンガル(多言語話者)を輩出している場所

マルチリンガル(多言語話者)を輩出している場所

ヒッポファミリークラブでは、たくさんの多言語話者を輩出しています。タイトルに「場所」って書きましたが、週に一度集まる場所を私たちは「ファミリー」と呼んでいます。習い事教室に通うイメージで、体験にいらっしゃる方が多いですが、このファミリーは、皆さんがイメージしている場所とは少しイメージが違うのかな?と思います。教室というより、コミュニティーに近いかな?習い事教室の枠を超えて、色んな人と仲よくなることで、多言語を育て合っています。

子どもは人間関係、心理的に近い人のことばをよく吸収します。特に幼児にとって、お母さんからたくさんのことばを吸収します。そして、少し大きくなるとお友達の存在が大切になったり、少し上の憧れるお兄さんお姉さんの存在や、優しいおじいちゃんおばあちゃんの存在も大切になります。多言語コミュニティの中で、色んな多言語が飛び交い、色んな人間関係の中で、ふっくらと「ことば」が育ちます。そんな場所を作り続けて、40年。ことばが育つ場所もですが、どうやったら、人間がいろんな言葉が話せるようになるかの研究もし続けて40年。いろんなことがたくさんわかってきています。

40年もやっていると、最近の変化としては、40年前に親子で始めた方が、お子さんが成人し、結婚して、お子さん(孫)ができて、3世代で多言語活動をやっている人が珍しくなくなってきました。そして、そのお母さんも留学経験があったり、3言語以上話せる人が増えているので、その子育ては、バイリンガル教育ではなく、多言語で育てるというのが当然という感じ。日本の中で多言語のある暮らしは、英才教育のようですが、海外では3か国以上話せる人は珍しくありません。海外に行くと、3か国語以上話せることは珍しいことではなく、むしろ当たり前の感覚で、頭が良いからできるとかではなく、環境があったかどうかです。日本でも外資系会社にお勤めの方はご存知だと思いますが、皆さん英語は話せて、日本に住んでいるから日本語も話せ、そして、自分の国のことばも話せる(3か国語)。そして両親が違う国の方なら、夫婦で違う国のことばを話すので、4か国語以上となる訳です。

そしてそんな長い年月、多言語のある暮らしが続けられるのも、習い事教室のように先生がいて一方的に教えるというのではない、楽しく学べる場があり続けているからこそ。続ければ続けるほど、楽しさが増していくのも魅力。私も自分の子どものために始めました。子どもが小さい時は、子どもと一緒に楽しんでいましたが、今や高校生と大学生になって、皆がそれぞれの楽しみ方をしている今、私も今、違った楽しみ方ができていて、何年やっても面白いなぁと、しみじみ感じている毎日です。気が付けば、20年もヒッポやってます~!始めた時は、そんなに長く続けようとか、考えもしなかったけど、振り返ったら、もう20年たったの!という感じ。今度は、孫と一緒に海外のホームステイに行けたらいいな!と、少し遠い未来に夢を描いています。

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