多言語の環境で育つもの①

先週のファミリーで、ヒッポ歴10年目のグルーシャが言ってた言葉が本当に多言語人間になってきたなぁって感動しました。

多言語活動をやっていると、新しい言語に対して、頭が真白になって、ストップした感じがなくなり、これは何語に似ているんだろう?と考えるようになるくせがつく。そうなると、なにも○○語会話だけの話ではなくて、新しい分野や挑戦にも、「できるか、できないか、わからないけど、まずはやってみよう!」という気持ちになる。触れていれば分かるようになるという経験があるから、言語に限らす、全く新しい分野や挑戦も、まずは初めて見ることが大事。

これは多言語やってたから、身に付いたことだと思う・・・と話してくれました。

在日外国人のご家庭とは違い、ヒッポの多言語環境は、21か国語の環境の中で活動をしています。在日外国人の生活では、例えばお父さんの国のことば、お母さんの国のことば、日本語、英語の4か国語が日常的に使われているとします。4つの国のことばをやっているから十分だと思いますという方が多いですが、いつも同じ言語の環境の「多言語環境」とヒッポで作っている「多言語環境」とは随分違います。

ヒッポの多言語環境で育った子ども達を見ると、本当にすごいと思います。人前で堂々と話す高校生、リーダーシップが素晴らしいユース世代などなど、どうしてこんなに素敵な人達がたくさんいるのかな?と思うと、やっぱり「ヒッポが作っている多言語環境」はスペシャルだからだと思うのです。

現在、ヒッポは22か国語もあり、たくさんの言語があるからこそ、人間本来の力に戻すことができる、脳をリセットすることができるのだと思うのです。人間、本当に「わからない!」ことに出会うと、わからない中から、「わかる!」を見つけようとするのです。これは、加点法ですね。

ですが、わかって当たり前の生活をしていると、「わからない」が苦痛だったり、「わからないこと」が良くないことだったりします。これは減点法ですね。減点法の世界の中では、「わからない」をつぶそうとします。

どっちがいいのか悪いのか・・・

人間が言葉を習得するときにやってきたのは、加点法だったと思います。赤ちゃんは、ゼロから、一つ一つ言葉を周りの人からもらいながら、身に付けてきたので、「わからない」ことは、楽しいことであり、面白いこと。悪いことではない。

22言語が日常的に聞こえる環境の中で暮らしていると、自然とわかるようになっていくのも、楽しいことだし、新しい言語も受け入れられる心が育っています。その言葉との向き合い方から、新しい人との出会いだったり、新しい分野、未経験なことへの挑戦だったり、トライしてみる気持ちが育っていきます。

多言語の環境で育つものはたくさんありますが、その1つに、「チャレンジする心が育つ」ということでしょうか。

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