トルコワークショップ

トルコワークショップ

東京都渋谷本部で、トルコDAY『全国乗っトルコ・ワークショップ』がありました。

トルコのトプカプ宮殿博物館・主任学芸員オミュル・トゥファンさんが来日。専門はアジア・ヨーロッパの陶器、オスマン宮廷料理、スルタンの飲食文化など。日本語が堪能で、日本からの要人がトプカプ宮殿に来たら、必ず、トゥファンさんがご案内されるそうです。

そのトゥファンさんから、トルコ文化の紹介のお話や歴史を聞いて、面白かったことをいくつかシェアしたいと思います。

・トルコ人は、先祖がモンゴル。だから、赤ちゃんには蒙古斑がある。モンゴルの東に行くと日本人になり、西に行くとトルコ人になる。元は同じ先祖を持つのですね。日本とトルコ、そしてモンゴルと意外なところで繋がっていて、びっくりでした!

トゥファンさん
トルコの紅茶を味見!

・トルコ人は、赤ちゃんの時に蒙古斑が出るけど、トゥルファンさんは7人兄弟。同じ両親から生まれているのに、7人全員、目の色が青や黒、緑と違い、髪の色も金髪から、黒色、肌の色も、白やアジア人の色などと様々。

・1890年に和歌山県串本で、海難事件『エルトゥール号』が沈没。串本の人たちがトルコ人を助け、人肌で温めて救った話は、トルコでは有名で、10歳の教科書に出てくるそうです。だから、トルコは親日派。

・トプカプ宮殿には、世界で1番大きなダイアモンドが展示されていたり、財宝がたくさん。いろんな宝石で彩られた家具や衣装がある。

女性や子供達が住むハーレムがある。ターバン飾りを作る専門の職人、部署がある。水差しが手を洗う道具なので、それを専門にした職がある。毒を守られたら困るので、青磁だと、毒が入ったら、色が変化するそう。

・日本の有田焼や伊万里焼は、有名で、丁髷をしている日本人を見て、当時のトルコ人は日本を知る。

・トルコの紅茶をいただきました!チューリップは、もともとトルコのお花。なので、その紅茶の受け皿には、チューリップの模様が!

その他にも色々聞きましたが、覚えられず…だけど、一番面白かったのは、トゥルファンさんは、日本語を勉強して、「話せるぞ!」と思って、日本の有田焼の産地へ。行ってみたら、トゥルファンさんが言うと、相手が「よか」と返ってくる。「よか」って、Yesなのか、Noなのか?全くわからなかった。色んな人に話しかけたら、日本語勉強してきたのに、全く分からず。。。現地の方言「よか」は教科書には載っていない。だから、やっぱり勉強ではなくて、今、目の前の人のことばを理解するには、音(ことば)を聞き、想像する~耳からが大事だ~と話されていたことでした。トゥルファンさんは日本語がとても流暢でした。

今回の来日で、トゥファンさんも学びがあったそうです。日本語で「ちょうちょう(蝶)」という単語は知っていましたが、日本を案内したメンバーが、「明日、ちょうちょうに会いに行くよ」と予定を教えてくれていたので、トゥファンさんは、てっきり「蝶々博物館」にでも行くのかな?と思っていたそうです。そして次の日、和歌山県串本町の「町長」に会って、「蝶々」ではなく「町長」、同じ音なので、わからなかった!と驚いたし、今でもずっと日本語が流暢でも、学び続けているそうです。そんなことを楽しそうに話す姿は、私たちの活動と同じプロセスを大事にしている、どうやったら話せるようになるかを体験として持っている方だと思いました。

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