2022年6月18日ファミリー活動(アメリカ留学体験)

アメリカ10か月の留学体験を聞く

長男が帰国しての報告会ファミリーでした。長男はアメリカ・アラスカ州に10か月、高校3年生の8月から留学しました。

地域のたくさんのメンバーが聞きにきてくれました。

最初、アメリカに留学すると思ったら、行く場所が4Hという団体のアラスカ州と聞き、「アラスカって、どこだっけ?」「寒い場所だったよな?」と思ったところからのスタート。

2020年に、本当は留学する予定だったけど、パンデミックのため、2021年にスライドして、ようやく留学できた。行く前は、アジアンヘイトが心配だったけど、アラスカは、ハブ空港もあるためか、黒人30パーセント、白人30パーセント、アジア人30パーセントという割合の州だったため、ダイバーシティだった。だから、すごく居心地が良くて、ホスト家族も良い家族だったため、すぐアラスカの人達と仲よくなった。

だけど、3か月くらいは慣れない環境の中、ずっと緊張していたと思うけど、その緊張がなくなり、生活に慣れてきた頃から、英語も急に話せるようになった。英語は行ってすぐに、相手が何を言っているかは、わかったそう。

アラスカは、白夜のため、秋ごろから5か月間、朝8時に日が昇り、夕方4時頃には、日が沈むため、学校に行っている間に日が昇る。だから、学校の行き帰りは、すでに真っ暗。日光を浴びない生活が5か月も続くと段々気持ちも暗くなってくる。ホスト家族にも、友人にも問題がないのに、うつ状態になったそう。人間、やっぱり日の光を浴びることは大事だと思った!と息子。日光が浴びられないため、ビタミン剤も飲んでいたそうです。その時期は、やたらと眠くなって、ホスト家族もよくねていたし、自分も寝たそう。

クリスマスの頃に、年明けから、同じ留学生で韓国の男の子と同室になった。その子と気が合わなかったら、大変だな!と思ったけど、すごくいいやつで、仲良くなった。アラスカ州には、中国人よりも、韓国人の方が多くて、韓国人のお友達の中に、その韓国人留学生の子も仲良くなって、その子たちと一緒に遊ぶと、韓国語が飛び交う。「チュック」と言ってたから、サッカーのことを話しているんだなと何となく話がわかったそう。韓国料理も食べさせてもらった。彼がホスト家族の家で、「きんぱ」を作ってくれた。ぎゅっとお米を圧縮して、作ったキンパは、切るときれいだった。長男は、料理ができないので、あまり作らなかったみたいだけど、豚汁は作った。だけど、おいしく出来なかったそう。。。笑

白夜も、春になると、今度は、真っ暗な夜が長い世界から、明るい昼の世界に。夜の23時まで、真昼のような明るさだったから、夜23時まで、サッカー部の友達とサッカーをして遊んだ。1タームだけのサッカー部だったけど、思いっきり、サッカーができて、サッカー部の友達もすごく気があって、友達がたくさんできて、本当にすごく楽しかった!

友だちとも、ホスト家族とも、コーディネーターとも、トラブルは全くなかった。

ホスト家族は、本当に家族を大切にする。家事も、皿洗いからたくさん手伝った。韓国の留学生と一緒に、雪かきしたのは良い思い出。

コーディネーターは、2020年に留学するはずだった時のホスト家族だった。家が近所なので、その人にも会えて、その人の家族とも、同年代の男の子がいるから、その子たちとも仲良くなって、映画に行ったり、一緒に遊んだりした。小学生の妹にも、なついてくれて、嬉しかった。

アラスカ州の高校は、家から、歩いて15分。毎朝歩いて、学校に行った。秋くらいに、虫歯が痛くなった。息を吸うたびに、空気が冷たくて、キーンと痛む。笑 さすがに我慢できなくて、歯医者に行ったら、3万円もした!

色んな話題が、ファミリーで出てきました。たった1時間半の報告会。10か月を話すには、時間が足りませんでした。笑

最後に「留学に行くかどうか、行く前にすごく迷った。高校は楽しいし、高3だから、日本の友達は受験が始まっていて、留学することで、皆とは別れるし、デメリットでしかない。アメリカはパンデミックもすごくて、死者も多い。マスクもしないと聞いていた。だけど、ヒッポで留学した先輩からは、「留学は、行ってみないとわからないよ。行くチャンスがあるなら、絶対に行くべき」という言葉をたくさんの人から、もらっていたけど、本当にそうだと思った。日本の高校は楽しく居心地がよかった。そのコンフォータブル・ゾーンを抜け出しで、自分の知らない世界へチャレンジしていく。そのチャレンジが楽しいものなんだ!と今は、思える。行く前は、怖さしかなかったけど、今は、それが楽しい」と話してくれました。

見た目は、全く変わらない長男でしたが、彼の話す言葉からは、静かな自信を感じられ、自立し、本当に、色んなことを考えたんだろうなと思いました。10か月の留学は、「親のいない時間をプレゼント」ということで、親子間で、ほとんど連絡を取りませんでした。ホスト家族からは、「なぜ、家族に電話しないの?誕生日の日くらい、電話しなさい!と怒られた」そう。でも、目に見えない、精神的な「へその緒」を切って、自分で考えて、決断するということをやってもらいたかったので、連絡がないことが、無事な知らせと思って、私は、私で、息子が帰国するまでの10か月は、楽しむ!親の私も成長する!と頑張りました。

地域の皆さんにも、出発前には沢山、お世話になって、育ててもらいました。帰国後も、こうやって集まってくれて、話をきいてくれることに感謝です。

思春期で難しい時期だと思いますが、親子間でも、兄弟間でも、楽しく、仲良く話してくれるのが、本当にありがたいことだなぁと思います。

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