マルチリンガルの頭の中は、どうなっているの?

マルチリンガルの頭の中は、どうなっているの?

いたって、普通です。笑  

頭が混乱しているわけでもない。

何語が来ても、脳は自然にその言語脳に切り替わるだけです。自分自身で、切り替えようとスイッチが入るのではなく、相手が話す言語に自然に切り替わっている感じです。

例えば、関西人の人が、普段は標準語を話しているのに、電話で実家と話していたら、本人も気が付かないうちに、関西弁に切り替わっていて、周りの家族に「関西弁になっていたよ!」と言われたり、

会社では普段、標準語話しているのに、関西人と話していたら、関西弁にして話さなくちゃ!と思わないでも、自然と関西弁に切り替わっていて、本人も関西弁になっていることにも気が付かない。

人間の脳は自然に言語の切り替えができちゃうんです。

それは、自然にことばを育てた自然習得だと、言葉ってそんな感じで、切り替わる。

だけど、英語のように一生懸命勉強した言葉なら、「英語を話すぞ!」と気合入れて、スイッチを入れます。

マルチリンガルは、色んな言語を話しますが、勉強ではなく、自然習得した言葉なら、自然と色んな言語に切り替わっています。

例えるなら、言葉は音楽のよう。色んな音楽を脳は区別しています。洋楽、和楽、クラッシックなどなど。。。どれもメロディが違うから区別もつくし、混ざらない。このメロディが来たら、次のメロディがわかるように、脳もそんな感じで勝手に判断し、切り替わっているので、大変ではないのです。

お友達の話を聞いたのですが、ルクセンブルクは多言語の国。

ルクセンブルグの公園に行くと、フランス語を話す男の子が遊んでいたそうです。ドイツ語を話す子が来て、一緒に遊びだすと、自然とドイツ語に切り替わる。ルクセンブルグ語を話す子が来ると、ルクセンブルグ語にまた切り替わる。さっきまで、皆でルクセンブルグ語を話していたと思ったら、皆が英語に切り替わる。それは、多言語の国では、とても自然な光景です。

考えてみたら、ルクセンブルグは色んな国(ベルギー、ドイツ、フランス)に囲まれています。

国境を越えたら、隣の国。

隣の国に普通に買い物に行ったりして人が行き来する環境だから、自然とことばも多言語です。東京都と神奈川県みたいなものでしょうか?笑 神奈川に住んでいるけど、東京に遊びに行ったり、買い物に行ったり…多摩川越えたら、東京都に入ります。

マルチリンガルは、環境によって作られます。

天才の人達!!と日本人は誰もが思いますが、海外では普通のこと。だって日本みたいに周りは海ではなく、隣に違う言語を話す国があるのですから。

マルチリンガルは、才能ではなく、環境があるか、ないか、ただそれだけだったのです。

関西人の人が、普段、標準語話していて、関西人と話したら、関西弁になっている光景をよく見ますよね。でも、誰も、この人の頭の中は、どうなっているんだ?なんて考える人は、まずいない。皆、当たり前の光景として捉えています。マルチリンガルも同じです。

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