アイデンティティクライシスの解決に多言語

アイデンティティクライシスの解決に多言語

両親のどちらかが、日本人で、もう一方が日本人以外の両親を持つお子さんは、両方の国の文化、言葉がある環境で自然に育つと、自然とバイリンガルに。だけど、自分は何人なんだろう?と悩むのが「アイデンティティ・クライシス」問題。

「あなたは、ハーフね!」とか(最近はハーフという言葉は差別用語になるようで、「ダブル」と言うそうです)「バイリンガルね!」とか区別する言葉がありますが、

多言語の環境が当たり前で育った方には、「分ける」「区別する」感覚がないそう。

だけど、あまりに皆にそう聞かれると、自分はどちらの人間か?と悩んでしまうそうなんです。

どちらの文化、国を持っていても、どちらも大切な両親の国。選ぶことはできないし、どちらも自分の国。どちらかの人間にならないといけないのではない。

「私は何人?ではなく、私は、私でいいんだ!!」と気が付いたそうです。

線を引こうとするから、わからなくなってしまう。

21か国語の多言語の環境を創っていると、その国らしさがとても心地よい。どの国も素敵。それを多言語の言葉を普段話していると、自分の体を通して、多言語を感じるので、知識として理解するというより、体感として、「どの国のことばも、らしさがあっていい!」となる。

マルチ・アイデンティティという言葉も誕生した。ハーフではなく、グラデェーションと表現している人もいた。とてもポジティブで素敵な言葉だと思う。

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