2022年太湖サマージョンキャンプ④

2022年太湖サマージョンキャンプ④

14時からは、お土産タイム&水世界&スイカ割りの2時間コース。

お土産に各グループが集まったら、歩いて3分くらいのお土産店に皆で向かった。72人とGF6人が入る広い部屋だったが、お土産の量も十分。事前に用意してくれていたのがわかる。今年春の違うお土産店は、ほとんどお土産が買われていて、無かったから。国の政策で1000円無料券が皆に配られれた。この時に皆に財布を返却。中にもお金を持ってこなかった子もいて、その1000円の無料券でお土産を手に入れた子もいた。お土産の話を聞くと、決まって家族の話になる。その家族の力関係とか、どの人に想いを寄せているのか、子ども達の様子がよくわかる。

お土産を購入した子から、水世界へ。水風船を投げて遊んだり、バケツに水をためて、じゃんけんして、負けた方は洗面器をかぶり、勝った方は水をかける。子ども達で大盛り上がりでした。

スイカ割り

 その後、すぐに宿に戻って、水果時間。照ちゃん、Seiちゃんが用意してくれた、見たこともないくらいの超巨大なスイカが2つ。結局20人くらいのほとんど男子が、熱中してスイカ割り。スイカ割りする棒を探すが目についたのは、キャンプファイヤー用の棒。最初1つだけをやっていたが、15分くらいで割って、すぐに夕飯を食べないと、キャンプファイヤーの時間に間に合わないからと、急遽もう一つも準備して、2つ同時にスイカ割。

 夕飯を食べて、今日も宿のごはんは美味しい!急いで食べて、キャンプファイヤーへ。

キャンプファイヤー

 17時から、ふれあい広場でキャンプファイヤー。広場に着いたら、皆で、フェイスペイントをした。アマゾンで購入しておいたクレヨンみたいなペンで、皆の顔にペイント。思い思いに皆で書いた。

顔にペイントで気分を盛り上げる
火起こしで火を点火
サックス演奏

大きなアジサイで彩られた茅の輪をくぐり、コロナ退散!健康を願う。火起こしが行われたり、キャンプファイヤーを取り囲んで、 ダンス。サマージョンキャンプの締めくくり。飯山市にキャンプに来ていたヒッポメンバーたちと、太湖の子ども達80人が合流。

キャンプファイヤーの火を取り囲んで、カンフーを披露。皆でカンフーができたことに感無量だった。牛乳君が難しいカンフーの掛け声を担当してくれた。どこか子ども達皆、誇らしげな笑顔。

サックス奏者で有名な坂田さんが参加するなんて知らなかったので、サプライズだったのかな。夕日が沈むそのタイミングで、あじさい茅の輪の中に坂田さんが立ち、サックスを演奏してくれた。サックスの音が広場いっぱいに広がって、本当に素敵な時間だった。子ども達は、素敵な演奏よりは遊びが良かったみたいで、3曲も聞いたら、すぐに遊び始めていた。

キャンプファイヤーの音を聞こう♪という時間があった。きっと二名親方(TVチャンピオン無人島王選手権優勝)の配慮なのかな?自然の音を楽しもうとのことだった。「パチパチ」と、マキの燃える音が聞こえてくる。粋な演出だと思った。

真っ暗になって、キャンプファイヤーの炎が小さくなっていく。ダンスを惜しむようにして、踊った。

最後の晩の修了証

3日目の夜は、「修了書」がもらえる。

各グループで我が「輝け!一起カンフーマスターズ」はお部屋で最後のシェアリングをすることになった。修了証が見えると、子ども達は、真っ先に、私に修了証を渡そうとしてくれた。それをセーブして、まずは皆からキャンプの感想を聞きました。

1人1人、話を聞くと、誰一人on-lineの話が出てこない。たくさんあるいろんなメニューの中で、子ども達は、実際に皆でやれたことが印象に残っている様子だった。フェロウの前では、「筏作りが楽しかった!」「筏もっと乗りたかった!」とか、「キャンプファイヤーが楽しかった!」と話す子もいるけど、多かったのは、そういった話ではなくて、「夜に、恋ばなしたのが楽しかった」とか、誰誰とどうしたといった人の事を話すことが多かった。オンラインでは、楽しいことはあるけど、めっちゃ嫌なことは特に起こらない。だけど、リアルの場では、仲良くなった頃に喧嘩が起こったり、筏に長い時間乗れなくて悔しい想いをしたり・・・と色んな感情が起こってくる。

1人1人に配られた修了証

たった3泊4日だけど、感情の上下を毎日子ども達は経験し、ほとんど知らないお友達72人の中で、自分の居場所を探すところからのスタート。私はここ数年イヤロン生(高校留学10か月に行く子)を送り出しているだけに、このリアルの飯山のサマージョン太湖キャンプの交流が、居場所作りからスタートして、友達を自分から作っていく…というのを体験しているのだろうな!と思うと、たった3泊4日でも、イヤロンに行ったような経験を、ぎゅっと体験できているのではないかな?イヤロン生は半年も経つ頃から、現地の言葉を話せるようになって友達もできるという。その話せる状態での、友達作り。まさに日本で日本語だけど、それをやっている太湖プログラムの子ども達ではなかったかな?イヤロン生と、サマージョン太湖。すごくリンクしているのを感じました。

修了証を一人一人渡して、拍手!皆、本当に、目をキラキラさせている!来たくて来た子もいれば、イヤイヤ送り出されて来た子もいる。だけど、誰一人、帰りたい!と泣く子はいなかった。交流に行けば、ホームシックに泣く子はいてるのに、、、小3の子は特に、小さいから大丈夫かな?と思って心配だったけど、皆、本当によく頑張った!

最後、私から皆に向けてのお話は「りーは大人だけど、行きにスーツケースを東京駅に置き忘れたり、筏では、皆の乗る時間を削っちゃったり・・・最後、溝にはまって、足を滑らしたり…と、ドジな場面を皆、見て来たと思う。こんな大人もいるんだから、失敗を恐れないで、色んなことに挑戦して下さいね。そして、筏にもっと乗りたくて、乗れなくて悔しい想いをした人は、ぜひ、また飯山サマージョンキャンプに来て下さい!」と話しました。

そしたら「えー、おれ、来年はアメリカ青少年交流だよ」と、残念そうに言う小6男子。「絶対、また飯山に来る!」と子ども達と盛り上がりました。

そして、子ども達みんながわーっと寄ってきて、皆で私に修了証をくれたのが、本当に幸せでした!嬉しかったなぁ。。。

それで、夜のミーティングは終了。お風呂に入る!と言って、蜘蛛の子を散らすように、わーっと子ども達は部屋から出ていきました。ですが、残った2人。小3男子と、小4男子。

小4男子からは、「りーは、さぁ。ドジなんだから、もっと気を付けた方がいいよ」と、30分お説教をもらいました笑。小4から、お説教される大人。わかります?とっても、可愛い光景だったの。。。それを横で、ニコニコしながら、聞いている小3男子。この2人、本当にかわいかった。。。畳の上で、3人で川の字になって、ゴロゴロしながら、まったりと、おしゃべりした幸せな時間でした。

ベストキャンパーズ

ベストキャンパーズは、小5男子のO君でした。O君は、めっちゃ楽しんでいました。いつでも、どんな時でも、本当に。。。。皆、楽しんでいたけど、特に印象的でした。「おれの頭、なでて~」と坊主頭を皆に差し出し、それがコミュニケーションになっている!笑。 

クロージング

クロージングでは、太湖は、数10分遅れて参加。というのも、部屋に忘れ物が多くて、しかも、みんな名前を書いていないことが多い。落とし主を探すのに時間がかかってしました。

とぴあホールに着くと、ダンスが始まっていました。太湖の子ども達は、ユース世代に負けず、たくさんの子ども達が輪の中心に前に出て、踊ってました。太湖の子ども達、本当にすごい!皆、踊ってる!!日本人は、人前で表現するのが苦手。だけどこうやって、堂々と皆の前で踊って、本当にカッコイイ!

人の声が体にリフレインする

東京に戻って、不思議と残っているのが、「人の声」だ。しかも、それが場の情景と共に、リフレイン(※音楽用語で、繰り返すの意)する。牛乳君が経典を読んで、それを子ども達が復唱したあの情景と、声がセットで、体をぐるぐるかけめぐる。私だけの体験かと思ったら、他のグループフェロウも同じようなことを言っていたと思う。

家で聞く環境を作るのも大切だけど、ファミリーで、集まって、皆で歌ったり、話したりする意味は、もしかしたら、「人の声」にあるのかも。

牛乳君の声と、子ども達の声。老師が経典を読み、中国の子ども達が元気に経典を読む声。飯山の食堂で、皆で大合唱した中国語の「ごちそうさま」の挨拶の声。多世代で、多様な、人間の声を聞くことが、ことばの成長に必要なのを、体が勝手に、「繰り返す」あの感じ。きっと2歳あたりの子ども達は、何度も同じことを言う時に、体にリフレインしていた音を、言ってみているのだろうとも思った。今度、ファミリーで皆で歌える場面を大合唱してみて、ファミリーのメンバー皆に同じことが起こるのか実験してみたいなと思った。よく聞く体験談だけど、あえて実験としてやってみたことは無いような。。。韓国語のそのこ空港の場面が皆いつの間にか歌えるようになる、そのプロセスの中に、韓国語が、ファミリーのメンバーの人の声がリフレインしていなかったか?今、自分の体験を思い起こす。

サマージョンキャンプは、目まぐるしくって、グループフェロウ同志、ほとんど話すことができなかったけど、オンラインで気楽に、グループフェロウに会えて、おしゃべりができる。リアルに人に会った後の、オンラインは本当に有難い。あの時、話せなかったのを埋めるように、おしゃべりができて楽しい。時間をかけて、ワッタガッタしたいと思います。

それも、楽しみです。

最後に、本部スタッフの照ちゃん、Seiちゃん、グループフェロウの皆さん、看護婦さん、本部スタッフの皆様、アルペンプラザ(宿)のお父さん、お母さん、お兄さん、お世話になりました。素敵な夏を、ありがとうございました。

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