本:「ことばの前のことば〜ことばが生まれるみちすじ1」

アメリカに行く前に、読んだ本のことを書かなくちゃ!と思って書きます。Amazonで、検索していたら、ちょっと気になるタイトルだったので購入してみました。

高かったので古本で購入しました

1998年出版の少し古い本なのですが、当時、愛知淑徳大学文学部教授だった山田洋子さん。専攻は発達心理学、文化心理学で、特に乳幼児の言語機能や、象徴機能に関して多くの論文がある方が書かれた本です。

読んでいたら、赤ちゃんが育つ時に、どのように言葉が生まれているのかを観察しています。ヒッポが研究しているところと重なるかなぁと思いました。特に、目次を見ると、『第2部 3章 2「人との関係づけ——「みるーうたう」の間柄 』というタイトルに惹きつけられました。

感想を書こうと思ったけど、考え出したら、難しくなっちゃたので、(出発前で、考える時間が取れなくて)「うたう」と書かれてあるところを抜粋を少ししたいと思います。

P61 7行目 『本当は、「我」も「汝」もなく、2人が共存する「ここ」という心理的場所だけがあるのが、初期の「うたう」間柄である。人は個としてあるのではなく、場所の中に溶けこんでいる。それは、私たちが「雰囲気」とか「その場の空気」と呼んでいるものに近い。2人が共存する心理的場所には、空気の流れである「風」がおこる。そして次々に響き以上分けられないとされた究極の単位としての個人が先に存在していて、その個人と個人相互を紐で結ぶような「関係」をつくるのとは、根本的にちがっている。「うたう」とは、場所のなかを風が吹き抜けるのに等しい。』

P65 1行目 『人と人は「響存」する。人と人は呼吸を「合わせ」、調子を「合わせ」、互いに「うたう」ことで、共鳴し、共感し、響存することができる。』

P65 6行目 『「うたう」は根元語であるから、音曲をつけて歌うことも、表情やしぐさで「うたう」(舞う、踊る)ことも、言葉で「うたう」(語る)ことも、拍手や手締めやバンザイ三唱で「うたう」こともあるが、その基本は、気持ちを合わせ、互いに響きあい、共鳴しあい、同じ感動の中に融け合うところにある。小泉文夫氏によると、文字も他ない民族はあっても歌を歌わない民族はないとのことである。「うたう」ことは、人と人とが共同して生きていくための最も基本的な行動なのであろう。未開社会であればあるほど歌というものは生活そのものであって、人間が生きて呼吸しているのと同じように歌を歌う。そういう段階では音楽は非常に実体感のあるもの、人間が地上に生きていくために他人と力を合わせなければ、ごはんが食べられないという状況では、音楽は不可欠です。』

P66 1行目 『「うたう」とは、先にエントレインメントのところで述べたように、文字通り呼吸、つまり「息」や「気」を合わせることなのである。』

P71 16行 『「うたう」ことで人と人との間柄をつくるには、本質的に、違いを分けるよりは、同じ場であう(会う、合う)ことが重要であろう。』

第3章に色んなところで「うたう」とはのヒントが散りばめられていました。

アメリカWIPで私も「ことばが生まれる」ところを自身の体験と重ねて考えてみたいと思ってます。

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